病魔

今日で東日本大地震から10年が経ちました。

ありきたりだけど、そのことについて書きます。

 

私は当時小学六年生。ウイルス性胃腸炎にかかってしまい、家にいた。両親は働いてるから家に1人で、体がだるいなぁと思いながらテレビをぼーっと見ていた。お父さんが帰ってきて、続けておばあちゃんも帰ってきた。その時にぐらっときたのだ。お父さんと私は怖くてテーブルの下に隠れてたけど、おばあちゃんは玄関のドアを開けなきゃと言いながら、咄嗟に玄関へ向かっていった。

怖いもの知らず?

身の危険を感じるような、今まで体験したことのない揺れに、私は何も出来なくて、考えられなくて隠れることしかできなかった。あの勇気はどこからくるのだろうか。自分よりも他の人が助かる道を咄嗟に判断して行動する自慢のおばあちゃん、来週手術だ。

 

 

今日は卒業式に渡す手紙の便箋と、袴に合うブーツを買いに銀座へ行った。意図せずちょうど震災が起きた時間に、和光の時計台の近くにいた。人が集まっていた。テレビも来ていた。

この10年、私にとって濃い10年だったと思う。まだ22年しか生きてないけど。中学、高校、大学。部活、大失恋、大学受験、アルバイト、うつ病、就活、パニック障害。大変なこともとても多かったけど、私自分のやってきたことに後悔しないから、やりなおしたい事もない。

時間は進むけど、その日で時間が止まっている人もいるのだと思う。私はその人たちの事を考えたら思わず涙が出てきてしまった。前を、未来を向いて、復興しようと頑張れる人もいるんだろうけど、そう簡単に前を向けない人だっていると思う。誰もが強い訳ではないから。その人たちは、前を向くことができる日まで、悲しみでいっぱいなのかな。

知り合いの人が震災の番組を作っていたので見ました。お母さんの夕飯の支度の音で、ぜんぜん聞こえなかった。(音あげればいいのに)

 

余談

今日、誰かのnoteで、毎日腕を組んで胸を押してくる痴漢の話を読みました。私も高校生の時されていた。毎日私を見つけて隣に座ってくる。iPadでAVを見ながら、ポカリスエットを飲むふりをして、腕を胸に当ててくる。終いには、号車を変えても探してくるので、私は友達に相談した。そしたら、

「車両は変えたりしたの?」

「乗る時間変えてみるとかは?」

友達の回答に私はもやもやしてしまった。なんで被害者の私が逃げ隠れしないといけないのだろう、なんで私は堂々とできないんだろう。

きもちわるいなぁ。グレーゾーンに漬け込む大人。